映画「マスカレード・ホテル」: 小説を読んだ人間が映画を見た感想 ※ネタバレあり
映画「マスカレードホテル」、
お正月にテレビで放送していたので、観ました!
ちなみに数年前に小説では読んだことがあります。
そのため、”小説を読んだ人が映画を見た”感想だと思って頂ければ幸いです。
作品情報
〈公開年〉
2019年
〈ひとことあらすじ〉
次々と起こる連続殺人事件。
現場に残された暗号から、次に犯行が起こる場所とされたのがホテルコルテシア。
潜入捜査をすることになった刑事新田(木村拓哉)と、そのその教育係をすることになったのが山岸(長澤まさみ)。
豪華絢爛なホテルに次々と来る客に紛れる、犯人は誰だ...!
感想
①キャラの濃いホテル客たち
この映画は題名の通り、一流ホテルを舞台にした物語ですが、
このホテルに尋ねてくるお客様がまあ曲者揃い。
主人公はこのホテルで起こるであろう殺人事件の犯人を見つけようとするのですが、
怪しい人物が次々現れ、振り回されていきます。
その流れも考察しながら見ると面白いと思いますね。
(ちなみに私は考察はできないので、ただ種明かしを観て「そういうことね」と思ってました(笑))
②刑事とホテルマンのタッグ
宣伝でも大々的に出てた通り、新田(にった)という刑事と山岸というホテルマンがタッグを組んで、犯人捜しをするストーリーとなっています。
山岸から、ホテルマンの所作や心構えについて色々学んでいくのですが、
その描写は小説では、やはり自分で想像するしかできなかったので、
実際に映像として観てみて、なるほどすごいなと思うことは多々ありました。
(お辞儀とか出迎え時などの一つ一つの動きや表情ですね)
映画で見たほうが、そのホテルマンとしても成長していく描写は感じやすいのではないでしょうか。
③松たか子の演技
あと、凄かったのが松たか子の演技ですね。
最初はあの老婆が松たか子だと知らなく、また小説の内容は少し忘れかけていたので←
本当に年配の方が演じていると錯覚しそうになりました。
また、最後のシーンでは、狂気っぷりが上手かったですね。
狂気繋がりで、ちょっと映画「告白」を思い出しました(笑)
(多分あの映画では、こんなに叫んでるシーンはなかった気もするが)
この映画おすすめの人
ミステリーの王道が好きな人
いたって単純ですが(笑)
原作:東野圭吾ということもあり、ミステリーとしてはよく出来ていると思います(誰目線)
いろんな伏線もあり、最後には全て上手に回収されるので
見た後はすっきりできると思います。
「ホテル」という空間の世界観を味わいたい人
これは小説を読了済みという視点からです。
いわゆる豪華絢爛なホテルという世界観を味わいたい人は、
映画で見たほうがいいのではないかと思います。
映画では、一流ホテルが使われており、客はみな仮面を被っているという描写も
視覚的に分かりやすくされています。
その少し非日常な空間「ホテル」という世界観が、
映画のほうが分かりやすいのではないかと思います。
◆総括◆
観終わった感想としては、
小説を読んだ人でも十分楽しめる映画でした。
結末が分かっていたとしても、映像の華やかさやキャストの豪華さで
十分見ごたえがあるなーという印象でした。